「重霊子殻獄瞋焔覇(パー・イー・モーン)」の版間の差分
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+ | *実際には現実空間に転送される際に大幅に熱量を削がれている。これは咒式士の練度や状態によって左右される。 | ||
+ | **[[ガユス]]の場合は[[三巻]]で瞬間的に五千度、[[十七巻]]でようやく一万度を超えている。 | ||
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2018年3月1日 (木) 20:32時点における最新版
水素に中性子が一つ余計に付いた重水素と、二個余計に付いた三重水素を極低温で液化させ、負ミューオンを照射。負ミューオンが原子核を束縛し、核の電荷を中和する。 そこでは原子核内部で陽子と中性子を繋ぎ止めているパイ中間子などの束縛、世界が世界であり、形作られている核力という神の縛鎖からの開放が起こる。原子核同士が衝突し、ヘリウム核が生まれる。 質量が熱量に変換されると、たった一個の原子から一七・六メガ電子ボルトルもの熱量が放出される。練成したわずか一グラムルの重水素と三重水素の水滴が核融合爆発を起こすと、三億ジュールルを越える莫大な熱が発生する。
登場
- 1巻 418頁 ガユスが使用
- 2巻 400頁 ヤナン・ガランが使用
- 2巻 448頁 ガユスが使用
- 3巻 466頁 ガユスがルコルジ・ジを倒すのに使用
- 4巻 486頁 ガユスがゾレイゾ・ゾ戦での戦術の一環としてテンペリオンビル低層階の破壊に使用
理論計算
重水素と三重水素に電子より207倍も質量の大きい負の電荷を持つ 負ミューオンを導入して二つの水素同位体核の一つにまきつかせ、 通常の水素原子の1/207のサイズを持つ中性原子をつくると 電気的反発力が消失し、二つの核が容易に近づき、核融合反応が起こる。
ミューオンは約0.1ナノ秒で減速して電子と入れ替わり 水素電子の1/207のサイズを持つ原子、ミューオン原子に変わると ミューオン原子が分子励起準位と共鳴する形でミューオン分子が生まれる ミューオン分子の基底状態の大きさは5×10のマイナス11乗センチメルトルで 核力の到達距離の100倍程度であり、 分子振動の助けを借りて 分子内で核融合が10のマイナス12乗秒以下で起こり その結果、中性子とアルファ粒子とが発生して たった一個の分子から17.6メガ電子ボルトルもの熱量が生まれる 自由になったミューオン粒子は発生したアルファ粒子に付着して また次の反応へと向かう。 開放されたミューオン粒子は2.2マイクロ秒の寿命が尽きるまでの間に 250回もの核融合を起こして 1個のミューオン粒子が4ギガ電子ボルトルもの熱量を発生させる。
わずか1グラムルの重水素と三重水素にミューオンを練成するだけで理論上は、 核融合により三億三千六百万ジュールルの熱量を発生する
注釈
- アルファ付着率は0.4%と仮定して2.2マイクロ秒の間に250回と算出しました。
- 便宜上、核融合によって発生した熱量による分子間密度の変化は無いものとして計算しています。
- 発生したヘリウム4がミューオンを吸着して効率が低下する問題は意図的に無視しています。そのあたりは咒式による確率操作でなんとかなってることにしています。
- だって、そこまで細かく計算するの面倒なんだもん。(本音)