「曝轟収斂錐波(アミ・イール)」の版間の差分

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2016年5月28日 (土) 21:13時点における最新版

ヘキソーゲンの爆裂を擂鉢状の指示式によって一点に誘導させる。通常の炸裂に数倍する貫通力を発揮する、近接咒式の極致のひとつ

噴出されるメタルジェットの速度は7000m/secにも達し、相手の装甲を侵徹する。 練成された形成炸薬の直径を20センチと仮定すると
生物に対して使用した場合の貫通可能な長さは2メートルを超え
実質上、頭から足の裏まで貫通して地面に穴を開ける威力を発揮することになる。


トリメチレントリニトロアミンで角度42度円錐状に凹んだ縦横比率1対3の筒を作り出す
爆薬の外殻は鋼鉄で覆われている
円錐状の部分の内張りには効率よくメタルジェットが起こるように高密度高延性のタンタル合金でできている。
咒力の強い咒式が練成した物ほど爆薬の寸法が大きくなり威力も増大する


貫通可能な長さを求める公式

L = Tp x Up
L:理論的最大メタルジェット[m]
Tp:現象持続時間[sec]
Up:爆速[m/sec]

Tp = L / (V0 - Up)
L:爆薬の長さ[m]
V0:爆速[m/sec]
Up:着速[m/sec]
※着速は本来は砲弾の着弾時の速度の意味なので、この場合はラルゴンキンが斧を振り下ろす速度になる

T=L(ρ1/ρ2)^0.5
T:侵徹長さ[m]
L:メタルジェットの長さ[m]
ρ1:内張材質の比重[kg/m^2]
    (タンタル合金の比重を16.0と仮定)
ρ2:装甲材質の比重[kg/m^2]
     (生物を対象としているので鎧などの重い部分があると仮定して1.5とする)

  • 0.00007362 = 0.6÷ (8750 - 600)
  • 0.644171779 = 0.00007362 * 8750
  • 2.103856221m = 0.644171779 × (16÷1.5) の0.5乗

モンロー効果

円錐形のくぼみを持つ爆薬を円錐の頂点がある方向から起爆すると、
反対側の前方に強い穿孔力が生じる現象。
火薬が後方から起爆されると、爆発は後方から前方に向かって進行する。
爆発が円錐状のくぼみの頂点に達し、さらに前方に向かって進行すると、
発生した衝撃波は前方の空洞にドーナツ状に広がり
円錐の中心部で互いにぶつかって方向を変え、前方に噴出する。
普通は火薬の爆発による衝撃波は周囲に球形に広がり、
目標に対して効果を発揮するのは爆発で生じた力の一部に過ぎないが、
モンロー効果を利用することで、爆発力を一点に集中することができる。

ノイマン効果

円錐形のくぼみに金属板で内張をすると穿孔力がさらに強くなる現象。
爆発が進行して金属の内張りに達すると、そのユゴニオ弾性限界を超える高圧は金属に液体に近似した挙動を示させ、
その金属噴流が衝撃波とともに前方に噴出する
火薬の爆発によって生じるガスの熱容量は小さく、
高速であっても持てるエネルギー量は少ない。
ノイマン効果を利用すると重たい金属粒子が超音速で吹きつけてくるため、
火薬のみの場合に比べて目標表面に与えるエネルギーが大きくなる。
この効果が最適になるように内張には比重が大きく高延性なタンタル合金を使っている