「抗蒼酸(アテイン)」の版間の差分
提供: LaboPedia
1行目: | 1行目: | ||
− | + | 青酸の治療咒式。 | |
− | |||
− | == 治療法 == | + | 三%の亜硝酸ナトリウムを静脈に発生させ、一〇%のチオ硫酸ナトリウムを十分おきに投与する。<br /> |
− | + | メトヘモグロビンの結合で、シアンメトヘモグロビンにさせて無毒化する硫酸ナトリウムからの直接吸収で乖離したシアニドを反応させ、毒性が弱く尿にして排出しやすいチオシアン塩酸に変える。 | |
+ | |||
+ | |||
+ | ==治療法== | ||
+ | 1.100%酸素で人工呼吸する。<br /> | ||
2.3%の水溶液にした亜硝酸ナトリウム10ミリリットルを約3分間かけて静脈注射する。<br /> | 2.3%の水溶液にした亜硝酸ナトリウム10ミリリットルを約3分間かけて静脈注射する。<br /> | ||
− | + | これにより、亜硝酸イオンはヘモグロビンの鉄を酸化してメトヘモグロビンになる。<br /> | |
※ヘモグロビンのメトヘモグロビン化は40%を越えないよう注意する。<br /> | ※ヘモグロビンのメトヘモグロビン化は40%を越えないよう注意する。<br /> | ||
− | + | 3.メトヘモグロビンは青酸イオンと結合してシアンメトヘモグロビンとなり無毒化する。<br /> | |
− | + | 4.10%の水溶液にしたチオ硫酸ナトリウム125ミリリットルを10分以上かけて静脈注射する。<br /> | |
これにより、硫酸ナトリウムからの直接吸収で乖離したシアニドを反応させ、毒性が弱いチオシアン塩素に変え尿中より排泄させる。 | これにより、硫酸ナトリウムからの直接吸収で乖離したシアニドを反応させ、毒性が弱いチオシアン塩素に変え尿中より排泄させる。 | ||
[[Category:咒式|アテイン]] | [[Category:咒式|アテイン]] | ||
[[Category:第一階位|アテイン]] | [[Category:第一階位|アテイン]] |
2018年4月11日 (水) 21:25時点における最新版
青酸の治療咒式。
三%の亜硝酸ナトリウムを静脈に発生させ、一〇%のチオ硫酸ナトリウムを十分おきに投与する。
メトヘモグロビンの結合で、シアンメトヘモグロビンにさせて無毒化する硫酸ナトリウムからの直接吸収で乖離したシアニドを反応させ、毒性が弱く尿にして排出しやすいチオシアン塩酸に変える。
治療法
1.100%酸素で人工呼吸する。
2.3%の水溶液にした亜硝酸ナトリウム10ミリリットルを約3分間かけて静脈注射する。
これにより、亜硝酸イオンはヘモグロビンの鉄を酸化してメトヘモグロビンになる。
※ヘモグロビンのメトヘモグロビン化は40%を越えないよう注意する。
3.メトヘモグロビンは青酸イオンと結合してシアンメトヘモグロビンとなり無毒化する。
4.10%の水溶液にしたチオ硫酸ナトリウム125ミリリットルを10分以上かけて静脈注射する。
これにより、硫酸ナトリウムからの直接吸収で乖離したシアニドを反応させ、毒性が弱いチオシアン塩素に変え尿中より排泄させる。