髑翁腐界腫蝕雲(アシタルテ)
提供: LaboPedia
2012年6月8日 (金) 20:30時点におけるモドキ堂 (トーク | 投稿記録)による版 ("髑翁腐界腫蝕雲(アシタルテ)" を保護しました。 [edit=autoconfirmed:move=autoconfirmed])
化学練成系第六階位
VXガス 化学式 | |
---|---|
VXガス 分子模型 | |
情報 | |
和名 | VXガス |
外観 | 無色透明 |
化学式 | C11H26NO2PS |
分子量 | 140.10 |
比重 | 1.008(空気1に対して) |
致死量 | 10.1 mg・min/m3 |
典型的な神経ガスの構造を併せ持つ、O-エチル-S-(2-ジイソプロピルアミノエチル)メチルホスホノチオラート、いわゆるVXガスを撒き散らす。
有機リン系の神経ガスが体内に入ると、酵素アセチルコリンエストラーゼのアセチルコリン認識部位と有機リンの有毒成分が結合し、アセチルコリンエストラーゼの分解が阻止される。中枢神経が混乱し、アセチルコリンが分解されずに増大していくため、神経信号の伝達が阻害され、全身の筋肉が収縮しつづける。 あわせて副交感神経の熱代謝を破壊し、全身を摂氏五〇度近くまで上昇させ、生体組織を構成するタンパク質を凝固させる。筋肉に分泌腺や臓器も破壊的な効果を発揮し、涙に鼻水や涎を垂らす。皮膚からも吸収され、長く残る。
サリンの半数致死量四二〇マイクログラムルに対し、VXガスはわずか一五マイクログラムルという、二八倍という最悪の毒性を示す。
あまりに凶悪で非人道的な咒式であるため、五十年も前にジェルネ条約で国際的に使用と所持が禁じられている禁忌咒式である。
登場
- 1巻364頁 ガユスが使用した