皇歴494年、流浪の攻性咒式士、ガユスはエリダナの街にたどり着く。そこで出会ったのは、荒々しき剣士、雷の女、絶望する少年。エリダナ四大咒式士の師のもとで、若き仲間たちが生きていた。街角を駆け、互いに背中を預け、血を流した。笑い涙し、苦悩し憤慨し、憎み愛した。誰にでもあり、誰にも存在しない青春時代。美しくも残酷な始まりと崩壊の記録――「Assult」が大幅改稿と新章追加で完全真説版として新生。ジオルグ事務所の時代、ガユスたちの秘められた過去を描く『されど罪人は竜と踊る』始まりの物語。
帯
見上げる空が高かったあの頃。
孤独と友情、恋と戦争があった。
そしてあの頃の空はもう見えない。