重力質量系第三階位
重力を一点に集中させ、〇・〇〇〇〇〇一二九グラムルという質量の直径を一六に十の負の三〇乗メルトル以下にまで圧縮すると、素粒子ほどの微小な重力の穴が開く。生まれた瞬間に不確定性原理に従い、輻射によって爆発的にエネルギーを放出して消滅する。 発生するガンマ線が炸裂することによる熱量は、一秒あたり一一六〇ギガジュールルに達する。つまり、重力質量系第三階位<霍金輻爆>は、半径一〇センチ、六・五キログラムルのトリニトロトルエン爆薬の爆発に相当する熱量の放射を起こす。
煙を一切出さない純粋なガンマ線の炸裂はあらゆる物を破壊する。