ウソックサ石
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キーンチイ印のウソックサ石
実在する石ではあるが、カテゴリー的に限りなく妄想に近い物質である。
上記の理由により、説明にあるまじき「らしい」及び「っぽい」などの曖昧な接尾語を多数用いるが容赦してほしい。
キーンチイがガユスに売りつけようとした開運商品。
東方の言葉でよく似たような言葉がある嘘っ臭い石。
冒険家のドクォ・カノダ・レーカだか、ダレクァ・ト・カドウデモウィだのが軍隊並みの攻性咒式士を率いて、ラキュソス公国の秘境、霊山ソコラヘーンだかココラヘーンにある密林の奥の奥からとれたとキーンチイが言い張っているもので、採ってきたのが何処かの誰かとかどうでもいい、そこらへんだかここらへんにありそうな一見するとただの石。というか、ただの石。
表面には『ウソックサ石』というウソックサ神の神秘の力が内部から現れたと主張される文字が、いかにも油性ペンで書いたように浮き出ている。というか書いてある。しかも、その字は親切にもラキュソス公国の文字ではなく大陸で多く使われているツェベルン語らしい。
キーンチイ曰く、効能は直球で幸運。金運、恋愛運、学運、交通安全、病魔撃退、安産っぽいらしい。
他にも、肩こりを始め脱肛が治る噂があったり、身長が伸びたり、一日五分の鍛錬で筋肉男になってモテモテのウハウハだったり、食事制限なしで減量できてきになるあの人も振り向いてくれる、かもしれないらしい。
効果を何一つとして保障しないのは法的な問題を考えての事かもしれないっぽい。
本来なら、一個一千万イェンらしいがガユスが買わされそうになった時は九割引きの一個百万イェンに値引きされ、ウソックサ会員にもなれたらしい。