真異蟲蘇活転法(マル・テイム)

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ネムリユスリカの幼虫や、クマムシという節足動物の近縁の緩歩生物は乾燥状態になると、体内のグルコースをトレハロースに作り変える。

極限状態に備える水分がトレハロースに置き換わっていくと、体液のマクロな粘度は大きくなるがミクロな流動性は失われず、生物の体組織を構成する炭水化合物が構造を破壊されること無く組織の縮退を行い、細胞内の結合水だけを残して水和水や遊離水が全て取り除かれれると、酸素の代謝も止まり、完全な永久的休眠状態になる。

この原理を人体に応用すると、氷点下二七〇度でも一〇〇度の高温でも耐え、さらには人間の許容量の千倍の放射線や宇宙空間のような真空状態にも耐え、六〇〇〇気圧の超高圧でも耐えることができるようになる。