祓夭瀑爍溶流(プロツケル)

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フッ素は最も電気陰性の高い元素で水素原子から電子を引き寄せ、水素の陽イオンを作る力が強く、強い酸になりやすい。フッ化水素と五フッ化アンチモンの混合液たるフルオロアンチモン酸は人類史上最強の酸度を持つ超強酸物質となり敵を瞬時に溶解し、肉汁と変える。

酸とは水素の陽イオン(H+)を放出することによってマイナスの電荷を蓄えた状態で安定する物質のことである。五フッ化アンチモンは他の酸に混ぜると電子を強く引き込み、酸性度を強める性質を持っている。これをフッ化水素と混ぜると、フッ化水素の持つ水素が陽イオン(H+)として放出され、フッ化水素は分解して最も電気陰性の強いフッ化物イオン(F-)を作り出す。このため酸性度は濃硫酸の200万倍以上になると言われている。

生物はおろか金属の中でも最も安定しているといわれる白金や、硝子、プラスチック、ゴムまで溶かしてしまうが、ごく一部のポリエチレン系の樹脂だけは溶けない。

またフッ化水素は常温で気化しやすく、気化したフッ化水素は猛毒であり、周囲に撒けば短時間で有害濃度に達し、数時間以内に肺水腫と低カルシウム血症を引き起こして死亡する。

元ネタはソロモン72柱の序列49番、プロケル(クロケル)