窒息圏(チヤクス)

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一酸化炭素中毒を起こさせる 大気中の酸素に炭素を結びつけ、一酸化炭素や二酸化炭素を合成させる 合成されたそれらは、酸素より強力に血液中のヘモグロビンに結合し酸欠と中毒を起し、 含有量が大気の二〇%を越えると数呼吸で死亡させることもある。

一酸化炭素

強い毒性があり、吸入すると少量でも死に至ることがある
一酸化炭素は酸素よりも約250倍も赤血球中のヘモグロビンと結合しやすいため
ヘモグロビンに四つある結合サイトのうち1つが一酸化炭素と結合したヘモグロビンは
カルボキシヘモグロビンへ変化して結合した酸素を放出しにくくなる
そのため、血液の酸素運搬能力が下がり、酸欠状態となる

毒性

空気中濃度
100 ppm 頭痛
1000 ppm 死亡

二酸化炭素

含有量が大気の7%を超えると血中に炭酸ガスが増えたために数分で意識を失う。 この状態が継続すると麻酔作用による呼吸中枢の抑制のため呼吸が停止し死に至る。

毒性

空気中濃度
3%以上 頭痛・めまい・吐き気
7%以上 意識を失う
20%以上 死亡