されど罪人は竜と踊る ⑲ 灰雪の蹉跌
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(されど罪人は竜と踊る 灰雪の蹉跌から転送)
死闘の果てに、ガユスとギギナのアシュレイ・ブフ&ソレル咒式士事務所は、ついにエリダナの守護者である七門に就任した。大手となった彼らの前に、いくつもの事件が立ちはだかる。
ルル・リューの執刀医の一人カンデオコマスからの依頼は、名門フォーハウト家の13歳の少女の不可解な自殺の真相解明。 富豪のマーコート家で娘が9歳を迎えると必ず殺しに現れる、黒い霧ボレオロフスと二百数十年、十世代以上も続く呪い。 九年前の復讐者ハンハットが杖をついて進む。暴かれるのは、怪物や悪魔ではなく、人の欲望と邪悪が悲劇と惨劇を引き起こし、連鎖させ拡大していく事実。 そして、事務所内部に潜む内通者<猫目>との対決が迫る。魔女ニドヴォルクがもたらした<宙界の瞳>の謎に、彼らはいかなる決断を下すのか。